ギリシャ危機がなぜ起こったのか、背景から考える
ユーロ危機の直接的な原因と言われているギリシャ危機。国債のデフォルトが懸念されたことによって経済が破たん寸前の状態まで来てしまったと言われていますが、そもそもなぜギリシャはこれほどまでに経済的に逼迫した状態になってしまったのでしょうか?その根本的な理由を探るために、このギリシャという国の背景について考えてみましょう。
ギリシャはどんな国か
基本的な情報をあげると、ギリシャ国土の面積は13万平方キロメートル。日本の国土の3分の1程度の大きさです。人口は約1100万人で、これは日本の10分の1程度。ヨーロッパにはよくある規模の小さな国ということができます。通貨は現在ユーロが使われていますが、その前まではドラクマが使われていました。
直接経済に関わってくる産業についてですが、主要なものは海運、観光、農業、軽工業、製鉄、造船です。サービス業が多くを占めていて、これはみなさんが思い浮かべるような古代遺跡の観光を考えてもらえればわかると思います。よって、国を豊かにするような輸出産業はあまり発達していないので、もともと経済的に豊かな国とは言えないでしょう。
粉飾、汚職の問題
ギリシャの経済において考慮しなければならないのが、粉飾や汚職の問題です。実はギリシャの国民性から言って、粉飾や汚職は相当行われているというのが現状です。19世紀までオスマン帝国の支配下に置かれたこと、1974年まで軍事政権が存在したことが影響し、民主主義、市場経済の基本がそれほど根づいていないことが原因と言われています。具体的に言えば、脱税、賄賂など闇経済といわれているものがGDPの30%を占めるとも言われ、いかにギリシャに粉飾や汚職がはびこっているかがうかがえます。
この元からの経済力の欠如や粉飾、汚職の問題があることによって、ギリシャの財政は逼迫していき、ついにはギリシャ危機に至ってしまったというのが一般的な見方のようです。理解できましたか?